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美容

“美容整形”の手術を考えている女性へ

 
 最近、就職活動のために整形手術をする女子学生がいるという話を聞きました。随分前からあった事例だそうです。韓国では就職活動のための整形手術は一般的なようで、「就職に有利に働くならば印象を変化させることは当然のこと」だと考えられているそうです。

 一口に“整形”と申しましても、私たちの捉え方は様々です。例えば、「アイプチ」と言われるものがあります。これは、「ケサランパサラン」で有名な、大阪府は大阪市北区に本社ビルを構えるピアスグループの傘下である、イミュという東京都は中央区銀座に事務所を設置している会社のグループ会社であるエルソルプロダクツが商標登録した「化粧品」を指す言葉であります。しかしながら、一般的に「アイプチ」と言えば、「化粧品」そのものを指すだけではなく、「アイプチしてる?」といったように、液状のりをまぶたに塗り、人工的に一重まぶたから二重まぶたにする“個人的整形”を指す言葉でもあります。もちろん、法律上「アイプチ」はイミュだけのものでありますが、実際には「アイプチ」と同じ役割をする製品はたくさん販売されています。

 ここで、普段、私の政治的内容をお読みになってくださっている男性読者の方々にこの現象をわかりやすく申し上げるとするならば、全ての「セロハンテープ」を一括りに「セロテープ」として取り扱っていることによく似ています。「セロテープ」とはニチバンが商標登録した商品名であるので、本来はニチバンが販売する「セロハンテープ」のことのみを指す言葉です。しかしながら、その他の会社が製造した「セロハンテープ」も全て「セロテープ」と呼んでいるのが通例だと思います。つまりは、商品名がその商品全てを指す言葉になっている現象のことです。

 さて、話はだいぶ脱線してしまいましたが、その「アイプチ」を近年の若い女性たちはいわゆる“整形”とは捉えていないと思われます。それは、フォトフェイシャルや日焼けサロンで肌を小麦色にすることを“整形”と分類しないことと同様です。つまり、「あの子ちょっといじったらしいわね」といった概念で話される“整形”とは全く異なるということです。ここでの“整形”は正確に言えば“美容整形”です。これは、病院で目を二重にするだとか、胸にシリコンを入れるだとか、鼻を高くする手術をするだとか、のことを指します。

 高校3年生の春に“大学デビュー”なる「今までの“非社交的”な自分から“積極的”に行動する自分に変わるための“精神的肉体改造”」を目論み、“美容整形”をする人々がいます。特にこれはエスカレーター式で大学進学のできる私立高校に小学校から、もしくは中学校から通っていたはずなのに、何らかの理由で他大学に通うことになった首都圏在住の女の子に多い現象です。もちろん、言うも疎かですが、父親の社会的地位も高く、比較的高収入の家柄であります。おそらく、彼女たちは単に“大学デビュー”を目論むだけではなく、もともと“美容整形”に対する抵抗が少ないものと思われます。それは母親がエステやらフォトフェイシャルやら、またちょっとした“美容整形”やらで、顔のしわをのばしたり、ちょっと頬をひっぱたりする光景を目の当たりにしている子が多いからでしょう。「しわの多さも女性の魅力」なんてことは“詭弁”だということが良くわかっているのだと思います。

 これらの文章からもご推察できることと思いますが、私は比較的“美容整形”に寛容的です。ちょっと二重にしたことで、コンプレックスを克服し、社交的になり、豊かな人生を送ることができるならば、誰にもそれを咎める権利はありません。“美容整形”はピアッシングとはまったく意味合いが異なります。「親から貰った大事な身体に傷を入れるなんて…」といった発想が働きにくいのも“美容整形”の特徴です。ただ、整形後も物足りず、ありとあらゆるコンプレックスを常に意識して、強迫観念的に何度も整形をするようになってしまうのは考えものです。

 “美容整形”するのにも良心的なお医者さんを選ぶ必要があります。たくさん本を出版されていたり、メディアに多く出演されていたりする方の病院が良心的とは限りません。それは雑誌やメディアに取り上げらているレストランの全てが美味しくてサービスも素晴らしいなんてことがないのと同様です。“美容整形”をするにあたって、せめて1時間以上は対応してくれる病院を選ぶべき(適当の意)だと思います。もちろん、時間的対応だけが全てではありませんが、その人の人生まで考慮してくれるような病院を選ぶ必要があります。さもなければ、取り返しのつかないことにもなりかねません。CMを多く放送している美容整形の病院が1年間にいくつもの訴訟を抱えているというのはあまり知られていない事実です。

 そして、何より、決断する前にもう1度“美容整形”の必要性について考えるべき(適当の意)です。私は“美容整形”に寛容的だと申し上げましたが、それは積極的肯定ということではありません。“美容整形”をしたからモテるということでもありません。それは帰納法的思考をすれば明らかです。顔がさほど綺麗(失礼!)ではない女性でも素晴らしい男性とお付き合いなさっているケースが多いのと同様、顔が綺麗でもモテない女性は案外いるものです。

 では、前者の彼女たちと後者とでは何が違うのでしょう、か。言うまでもありませんが、彼女たちはそれなりの努力をしているのです。あなたがお昼にかつ丼定食を食べている間、彼女たちはサラダのみにしているのかもしれません。また、いくら酔っぱらって帰宅したからといって、メイクをしたまま眠るなんていう“暴挙”をしていないのかもしれません。もちろん、ファッションにも気を遣っているのです。何も“美容整形”をすることが“美人”になることの近道ではありません。それは、もしかしたら政府の短絡的な増税政策が景気回復に繋がらないことと同様のことなのかもしれません。

 
 “美人”になるために、日々メイクを工夫したり、お肌の手入れをしたり、歩き方や食べ方、しぐさに気を配ったりすることも、女性に与えられた人生の“楽しみ”の1つではないでしょう、か。
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