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2013年11月

ファッション“も”政治家らしくなった猪瀬直樹氏

 猪瀬 直樹。67歳。第18代東京都知事。作家。
 
 ここ数日間、徳洲会グループの徳田虎雄氏から5000万円を「借入れ」たとされる猪瀬直樹氏に関する報道が過熱している。あくまでも氏は個人的な「借入れ」だとしているのだが、選挙前に徳田氏のもとに挨拶に行って、金融機関ではない個人から5000万円もの大金を受け取り、徳洲会の問題が発覚した後に全額を返したという報道では多くの国民に懸念を抱かれるのも当然のことだ。そして、あの“右往左往”した記者会見の様子を見れば、国民からさらに不審に思われても仕方がないだろう。「政治活動のため」と見なされ、政治資金規正法虚偽記載にも抵触する可能性もあるのだから、きちんと説明責任は果たすべきではないだろう、か。ただ、個人的な意見としては、実証が難しいということと5000万円という金額を考慮すると特捜部が逮捕するというまではいかないないだろうとも思う。億単位だったら話は別な気がしますが…。
 
 ところで、私が注目しているのは彼のファッションの「変化」である。ここ数日の記者会見での彼のスーツはとても無難なものばかりであった。日付が異なっているにも拘わらず、同じスーツを着用しているようにも見受けられた。それらのスーツの生地がとても良いものであるということだけはよくわかるのだが、ネクタイも明るいブルーの無地だったり、レジメンタルのネクタイだったりと、これといって何か指摘するほどのこともないものであった。「無難で高級なスーツを着た平凡な政治家」という感じである。
 
 しかしながら、猪瀬直樹氏はもともと作家ということもあり、あまりそういった無難なスーツを着るような人ではなかったはずである。そもそもスーツさえあまり着用するような方ではなかったと思う。副知事時代であっても、ネクタイをあまり着用しないような人物であった。会見でも会議でもノーネクタイで、色の濃いシャツやモード系のシャツに派手なジャケットをあわせて着ていた記憶がある。

 作家時代はさらにそうであった思うのだが、スーツより「ジャケパン」を好むタイプであり、そしてさらに言えば派手好みだったという印象がある。

 テレビ露出の多い文化人にありがちだが、普通であればノーネクタイやTシャツなどをあわせるのが一般的であろう、生地や襟に特徴のある、風変わりなジャケットに、あえてネクタイをするという、ある種“ちぐはぐ”なスタイルを好んでいたタイプである。「サラリーマンや“記者上がりの評論家”とはオレたちゃ、違うんだぜ」という意思表示が垣間見えるような、それである。(これがさらに突き進むとパーティーなどで“マオカラー”を着るようになります。)

 猪瀬氏は間違いなくそのタイプであったと思う。しかしながら、彼は知事になった途端(もちろん、選挙期間中も含めます)、急に無難な高級スーツを着るようになった。確かに生地感から推測すれば高級であるという特徴はある。しかしながら、それは彼の「個性」だとは言えない。今までの彼のスタイルとは大きく違うのである。彼がジャケットスタイルからスーツスタイルに変更したことは明らかだ。ただ、それでも、「ピークドラペル」という襟の尖ったスーツやわりと光沢のある派手なストライプのスーツを着ることもあり、「自分を誇張して見せたい」といった願望や派手好みの感じは、時折、見受けられる。

 しかしながら、今回の会見でもそうであるが、彼のファッションは確実に政治家に近づいている。ファッションから見れば、それは彼が知事になった途端から急激に進んでいるのだ。そして、ここに来ての、選挙前における徳田氏からの5000万円の「借入れ」である。私が「ファッションから政治を語る」理由はここにある。彼の行動を「政治家らしい」と表現するのは芳しくないことかもしれないが、多くの国民が抱いている政治家のイメージそのものの行動である。ファッションを「私は誰?という問いと戯れる行為」と定義したのは、フランスの哲学者ロラン・バルトであるが、そういった意味では彼は間違いなく「政治家」になりつつあるのだ。ファッションから見て“も”政治家らしくなったのである。無論、それが都民にとって良いことであるのか、ということとは別の話でありますが…。
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山本太郎氏に進言します。とりあえず、お辞めなさい。

 先日の山本太郎氏の園遊会での行動は政治的にも道義的にも許されることではありませんでした。山本太郎氏に進言させて頂きます。とりあえず、議員をお辞めなさい。もし、最低限の「常識」があるならばすぐにでも議員辞職するべきです。無論、そういった「常識」や「品位」がないからこそ、あのような行動に出られたのかもしれませが……。

 山本太郎氏には国会議員を続ける資格がありません。なぜなら、氏にはこの国の国会議員としてあるべきはずの「価値観」がないからです。この国における天皇の歴史は議会制民主義が成立するずっと以前からあったものです。近代の民主化により、皇室の在り方は変わってきました。しかしながら、それでも今なお皇室に対する私たち国民の抱く、尊敬の念は多くの方々が持ち得るものです。伝統や慣習というのは目に見えないわかりにくいものではありますが、皇室に対する敬意というものは「共通の認識」=「常識」として真っ当な日本人であるならば、たとえ思想的な違いがあったとしても、誰しもが持ち得ているはずのものだと私は確信しております。これらは感情論ということになるかもしれません。しかし、日本の政治家であるならば、それらのことは最も大切にすべきことではないでしょう、か。

 そして、私が山本氏に諫言する理由はもう1つあります。それは氏の行動が国会議員としての「無知蒙昧」を明らかにさらけ出したものだからです。原発に関する議論は賛否両論あります。氏の意見が全て正しいわけではありません。議会制民主主義において様々な思想の政治家がいるのは当然だと思います。

 しかし、原発のこと以前に国会議員として憲法に関する最低限のことは理解しておくべきだと思います。そうでなければ、山本氏の成し遂げたい「脱原発」に関することも何をどう行動していいのかわからないはずだからです。氏の行動は「現憲法と天皇」に関する「無知」を証明するものでした。現憲法では国政に関する機能を有しないのが天皇であります。陛下に手紙を渡し、政治的対応を求めるというのは、誰がどう見てもおかしな行動です。そしてとても無礼な行為です。それを国会議員である、山本太郎氏が行ってしまったことに多くの方が嫌悪感を抱いるのだと思います。

 山本氏は会見の場で「マスコミが騒ぐことによって政治利用にされてしまう。利用しているのはマスコミだ」という持論を展開し、ご自身は天皇を政治利用するつもりはなかったかのような発言をされました。その「言い訳」に私は開いた口が塞がりませんでした。氏が行動すべき場所は国会であり園遊会ではありません。「天皇の政治利用」にあたるのはマスコミが報じたからであるというのは、あまりにも暴論です。園遊会での山本氏の行動について報じないマスコミがあると、もし彼がお思いになったとしたならば、山本太郎という男はよほど“おめでたい”御仁です。山本氏は原発に関することで、東京電力に不都合な情報をマスコミが報じてないというような趣旨のことをよく話されておりました。しかしながら、今回の一件で、ご自身に不都合なことをマスコミが報じたことに対して「マスコミが報じたから政治利用になる」というのは筋が違うと思います。「本当のこと報じて何か不都合でも?」と申し上げたい気持ちです。

 山本氏の軽率な行動が「天皇の政治利用」にあたるのか、「請願法」との関係性も含めて、「懲罰」に値する行動か否かというのもまた賛否両論であり、専門家の間でも意見が分かれています。だからこそ、私はあえて、山本太郎氏に議員辞職を促したいと思います。氏がご自身で議員辞職を表明することが事態を収束させるのに一番良い方法だと考えたからです。確かに「666,684票」は民意です。しかし、その他の国民の意見もまた「民意」です。ご自身の行動が全て民意であり正しいと思っておられるならばそれは考え直すべきことです。

 山本太郎氏に進言します。原発のことを本当に何とかするつもりがあるならば、国会議員として憲法に関する最低限の知識や皇室に対する尊敬の念は持つべき(当然の意)です。しかしながら、あなたには、そういった「メンタリティ」がないということが今回の1件で明らかになりました。そして、厳重注意処分を受けた今日でさえも「直接お会いできる機会があれば今回の非礼について、直接おわび申し上げたいと思っていたが」と話されておりましたが、あなたがお会いしたいと思ってもお会いできるような方ではないのです。やはり、あなたには事の重大さがわかっておりません。

 山本太郎氏に改めて進言します。日本国民に対して謝罪するという意味を込めても、あなたは議員辞職をするべきです。とりあえず、お辞めなさい。