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2016年08月

ファッションから政治を語る、小池百合子新都知事の初登庁~小池氏の"政治的合理性"が垣間見えた!?~

 小池百合子。64歳。東京都知事。元環境大臣。元防衛大臣。前衆議院議員。元ニュースキャスター。

 今回、約290万票を獲得して当選した小池百合子氏であるが、初登庁のファッション等の映像を拝見して、私は彼女の“合理性”を感じた。

 選挙戦終了とともに“百合子グリーン”は、封印されたといっても良いほど身につけておらず、投票日の当選後の会見、翌日の会見ともに、“グリーン”は見られず、初登庁もホワイト系のパンツスーツにブルーのインナーという出で立ちであった。

公職選挙法により、「選挙後の挨拶行為」に制限がある政治家にとって、有権者へのせめてもの「感謝の印」という意味でも、ブローチなりインナーなり、私は1点くらいはグリーンを入れても良かった思うが、彼女は今後の都政のために“戦闘服”のイメージが強い“百合子グリーン”を身につけるわけにはいかなかったのだろう。

 ここで、もし、“百合子グリーン”が目立つ服であれば、自民党との戦闘行為がまだ終わっていないことを表してしまうだろうし、自民党側からすると「やっぱり負けたんだな」ということを再認識する形になってしまう。(しかしながら、彼女のファッションは別にして、自民党都議による、知事登庁出迎え欠席の報道がいくつか出ておりますが、そういった"大人げない"対応には首を傾げざるを得ません。意図的にそうしたならば、そういうことも敗因の1つではないかと……)

 そういった意味では、ある種自民党にも配慮した、今回の服装は小池新都知事が自民党との協調路線を取ろうとする表れだったと思う。また、単にそういった戦略的な意味合いだけではなく、彼女の意識の中にも、選挙戦後すぐにグリーンを外すことで、「選挙は選挙、都政は都政」といったある種の彼女の“合理性”を私は感じたのである。(同時に、個人的には有権者との距離感も感じなかったわけではありませんが)

 初当庁がパンツ姿というのも、もともとパンツ姿も多い小池氏ではあるが、“初の女性都知事”ということがさかんに報道されているなか、あえて初登庁をパンツ姿にすることで、“百合子グリーン”の封印も含めて、女性だとかカラーだとか、「そういったイメージ戦略だけで当選したのではない」という意味合いを込めているのではないだろう、か。あえて有権者に媚びることのないファッションにしたのかもしれないが、もし本当にそれが狙いだとしたら、私は少し意気込み過ぎているのではないかと思う。

 もちろん、今後、都政を進めていく上で、自民党との協調も大切ではあるが、ゴーヤにセロリ、ブロッコリーを持ち出してまで有権者と一体になりながら選挙戦を繰り広げてきたのだから、せめてインナーくらいはブルーではなく、“百合子グリーン”にしても良いだろうとも思ったが、そこは彼女の“政治的合理性”が優先したのだと思われる。

 もともとコンサバティブな服装の多い小池氏であり、冬はパープル、ブラック、グレーといった比較的暗い色をお召しになることも多いため、どちらかといえば(他の女性政治家と比べて、という意味です)地味目な服装の印象を受けることもある。昨今、わりと若々しい格好をする女性政治家が多いなか、小池百合子氏はもともと、普段から落ち着いた格好をされることも多い。

 昨今の女性政治家の服装の傾向として、「自身のカラー全面押し出しの、個性イケイケ型」の方はやや少なくなり、「若々しいフェミニン」な服装をされる方も増えてきたが、小池氏はそういったタイプでもなかったと思う。

 実際、初登庁もそれほど目を引くものではなかったが、パンツにおける裾の広がりと長さは正直どうかと思ってしまった。フェミニンなイメージを極力排除していることはわかるが、もう少しタイトな方がスタイルもよく見えただろう。

 しかしながら、なんにせよ、大きな期待を受けて始まった小池都政。自民党が大半を占める都議会において、"政治的合理性"は重要かもしれないが、多くの都民の声もまた大切にして、公約の“東京大改革”には取り組んでもらいたい。

 前々回、前回と“政治とカネ”の問題で都知事が辞任することになったため、今の小池都政には“グリーン”よりも“クリーン”さが求められているのかもしれない。


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